ブルネイは原油価格下落の影響を受けて貿易総額が減少

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画像:ブルネイの経済企画開発省(2015年3月分の貿易統計)
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ブルネイでは、豊富な石油や天然ガスなどの天然資源の輸出により、アセアン内における1人当たりGDPが10国中2番目である裕福な産油国である。しかし、近年では世界的な原油価格の下落を受けて、世界中の産油国では輸出総額の減少に悩まされている。ブルネイも原油価格下落の影響を受けており、ブルネイの経済企画開発省が5月27日に発表した2015年3月分の貿易統計によると、輸出総額が昨年比で33.1%の下落となっている。

この貿易統計によると、輸出総額が減少する一方で、食料品をはじめとした輸入総額は昨年比で65.5%増加している。ブルネイでは石油産業に頼り切っているため、自国での食糧生産はあまり行われておらず食料自給率が低いため、輸出総額が減少したからといって食料品などの輸入を制限することが出来ない状況でもある。また、自国内の工場で使用する機材なども自国で生産出来ないため、日本などの国から輸入しており、近年ではこれらの輸入額も増加している。

輸出国の相手先割合は、日本が最大の42.6%を占めており、続いてタイの12.3%、台湾の7.7%、マレーシアの7.2%、アメリカの6.4%と続いている。
輸入国の相手先割合は、隣国のマレーシアが最大の24.9%を占めており、続いてシンガポールの12.8%、中国の12.2%、日本の9.5%、アメリカの7.0%と続いている。

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