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拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)におけるPKO専門家会合が開催され、共同議長を務めている日本の防衛省は、活発な討議をリードして参加国の取り組みや課題を共有した
拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)の下には、対テロ、人道支援・災害救援、海洋安全保障、防衛医学、PKO、地雷処理及びサイバーに関する7つの専門家会合が設置されている。防衛省・自衛隊は平成23年から平成25年の間、シンガポールと共に防衛医学専門家会合の共同議長を務め、平成26年から平成28年の間はラオスと共にHA/DR専門家会合の共同議長を務めてきた。令和3年から3年間は、ベトナムと共にPKO専門家会合の共同議長を務めており、今回は第1回目の会合が開催されることとなった。
今回実施されたPKO専門家会合の議題は、『国連PKOにおける女性・平和・安全保障(WPS: Women, Peace and Security)』であった。会合では、防衛省は、参加国とPKOの現場経験豊かな専門家との活発な討議をリードし、参加国の取り組みや課題を共有し、日本からは統幕学校国際平和協力センタ-が発表を行い、目的であった参加国のWPSに対する認識・理解の向上に貢献した。また、参加国の国連PKOにおけるWPSの取り組みや経験の声を継続して集約し、2023年に予定される実動訓練(FTX)のシナリオ策定に役立てるため、日越議長よりWPSプラットフォーム設立が提案され、これに対して参加国から賛意が示された。
第2回目となる会合は、令和3年度内にPKO派遣前訓練やPKO要員の能力構築訓練を主要テーマとして日本において開催する予定である。