南シナ海の状況悪化の懸念を共有、ASEAN地域フォーラム

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画像提供:外務省
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第27回目となるASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合が開催された。

ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合は、政治・安全保障問題に関する対話と協力を通じてアジア太平洋地域の安全保障環境を向上させることを目的としたフォーラムであり、25か国・1地域・1機関が参加しており、1994年から会合を開催している。今回は、第27回目となる会合が開催されることとなった。会合では、『新型コロナウイルス感染症への対応』『東シナ海・南シナ海』『軍備管理・軍縮』などの問題に関しての意見交換が行われた。

『東シナ海・南シナ海』の問題に関しては、茂木大臣は、「インド太平洋の広大な海を自由で開かれた海とすることは、我々の共通の利益」と述べた上で「東シナ海及び南シナ海の現場の状況は悪化しており、こうした状況についてARF参加国と深刻な懸念を共有する」と述べた。これに対し各国からは、南シナ海における最近の事案への懸念が表明されるとともに、航行の自由や非軍事化の重要性、南シナ海行動規範(COC)が国連海洋法条約に合致する必要性などについて発言した。

『軍備管理・軍縮』の問題に関しては、茂木大臣から「主要核兵器国間の信頼醸成措置の実施は、この地域における繁栄及び安全な環境を確保するために、これまで以上に強く必要とされている」との旨を述べた上で、中国が核兵器国として、また国際社会の重要なプレーヤーとしての責任を果たし、米中二国間で軍備管理に関する対話を行うことを関係各国と共に後押ししたい旨を表明した。

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