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日本の外務省は、スリランカのラニル・ウィクラマシンハ首相が4月10日から16日までの日程で実務訪問賓客として訪日する事を発表した。
訪問するウィクラマシンハ首相は、滞在中に安倍総理大臣や日本政府高官との会談を行う予定である。安倍総理とは12日に会談を実施し、インド洋への進出を強化する中国政府を念頭におき、日本政府とスリランカ政府との間における海洋協力等に関して話し合いが実施される見込みである。
ウィクラマシンハ首相は、今までに8回訪日しており、首相としては今回が4回目の訪日となる。安倍総理とは2015年10月に公式実務訪問賓客として訪日した際に、首脳会談を実施していた。
南シナ海問題でフィリピン政府・ベトナム政府等を争う中国政府は、スリランカ政府への経済援助を強化した結果、スリランカ政府は南シナ海の領有権問題では中国政府の紛争を解決する活動を評価する旨の声明を2016年4月に発表している。日本政府は「自由で開かれたインド・太平洋を維持すべき」との方針を掲げていることから、中国寄りの立場を引き戻すためにも、スリランカ政府への防衛・経済協力を強化していく方針である。