対中国としてフィリピンのスービック湾にアメリカの潜水艦が寄港

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画像提供:フィリピン政府
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フィリピンでは南シナ海の領有権問題で中国と争っているため、中国への牽制として近年はアメリカ海軍との交流を深めている。この活動の一環およびASEAN外相会議が開催されているため、アメリカのロサンゼルス級原子力潜水艦(USS Chicago (SSN-721))が、ルソン島中西部のスービック湾に寄港したことをフィリピン大統領府は発表した。

この原子力潜水艦は最先端の技術を登載しているため、他国にこの最新の機能を紹介する活動を実施しており、西太平洋展開の活動の一環として今回の寄港が実施された。この潜水艦には約170名が乗り込んでおり、この乗組員の多くはフィリピンに訪問する事は初めてであるため、今回の寄港を通じてフィリピンへの理解を深めて両軍の連携を深める狙いがあった。このロサンゼルス級原子力潜水艦の司令官は「乗組員達はフィリピンで様々な活動を経験することを楽しみにしています」とのコメントを発表していた。

このスービック湾は以前はアメリカ海軍が使用していたが、1992年にはフィリピン政府へ返還されスービック経済特別区となっていた。2000年からはアメリカ海軍がスービック湾への修理や補給目的での定期寄港を再開していたが、対中国に向けて、この利用目的を拡大させ通常の軍事活動に使用出来るように国内法などの整備を実施している。また、フィリピン国防省は、将来的にはこのスービック湾において自国の多数の戦闘機・戦艦・攻撃型空母などを配備する方針を明らかにしている。
フィリピン政府は、ASEAN外相会議などにおいては平和的に解決する外交努力を怠っていないが、軍事力の整備を着実に進めている状況である。

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