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日本の独立行政法人の国際協力機構(JICA)は、ベトナム社会主義共和国の下水道システムの整備を通じた世界遺産のハロン湾の水質改善やハロン市の環境改善に貢献するため、118.91億円の円借款を実施する。
ベトナムの都市部では、急激な経済成長と都市化の進行に伴い、生活排水が増大している。一方で都市部の下水道普及率は、2015年で平均約15%に留まっており、汚水が十分に処理できていない。そのため、都市部の河川や水路は未処理排水等による大きな汚濁負荷を受けており、最終的に流れ込む河川や海では水質悪化が深刻化していた。
ベトナム北部のクアンニン省の省都であるハロン市には世界自然遺産のハロン湾や当国有数の炭田があり、観光業と石炭業が盛んであるが、両産業の排水増加や都市化・人口増加による汚染の増加、生活排水の低い処理率が課題となっている。ハロン市の下水道施設は、世界銀行の支援で整備したものを含め五つの下水処理場が稼働しているが、下水道普及率は2017年で約22.5%に留まっていた。また、台風による大規模な洪水及び土砂災害が発生し、排水能力不足による災害の脆弱性や水質汚染のリスクが高まっていた。そのため日本政府は、この課題を解決するための支援を実施することを決定した。
今回実施される支援は、「ハロン市下水排水処理事業」を対象として、118億9,100万円を限度とする円借款貸付が行われる。本事業では、ベトナム北部クアンニン省ハロン市において、下水処理場(2か所の新設、1か所の拡張)及び下水管路を整備するものとなる。ハロン市とハロン湾海域の公衆衛生の改善及びクアンニン省の持続可能な開発の支援を目的とし、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール6、13、14に貢献するものでもある。
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