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日本の大手電機メーカーである日本電気株式会社(NEC)は、タイ国家災害警報センター(NDWC)と共同で、シミュレーションシステムを活用して浸水区域を予測する実証実験を実施した事を発表した。
タイは頻繁に洪水が発生する地域であり、2011年のチャオプラヤ川の洪水においては工業団地やバンコクなど都市部にも浸水被害が及んでいた。この洪水により、工場の生産が停止され、グローバルサプライチェーンが滞ることとなり、タイ国内のみならず日本や世界各地の経済に多大な影響を与えていた。そのため、洪水への対策が緊急の課題となっていたことからも、日本の総務省とタイの情報通信技術省との間で、防災ICTにおける日・タイ協力プロジェクトを実施する事を決定していた。今回のNECの実験は、この総務省から受託した「タイにおける洪水シミュレータの展開に向けた調査研究」の一環として実施したものである。
今回の実証実験は、2015年11月から 2016年3月まで実施され、システムの有効性を確認した。対象となった地域は、北部のウッタラディット県である。このシミュレーションシステムは、NECの自然災害を対象とした「総合リスク管理システム」の洪水災害モジュールである。このシステムを活用することにより、複数の災害を予測する事が可能である。
NECは、タイをはじめとするアジア地域における洪水や土砂崩れ等を防ぐために、今後も先進ICTを活用したシミュレーションシステムの提案に積極的に取り組んでいく方針である事を表明している。
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