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大分県の南西部に位置する竹田市は、竹田市内で養鶏・養豚業を経営する「藤野屋商店」がシンガポールに向けて生卵を初出荷する事に伴い27日に初出荷式を実施した事を発表した。
シンガポールでは、自国の領土が狭いこともあり食料の大半を輸入している。卵に関しては、隣国のマレーシアから輸入しているが、細菌の問題等で生卵を食べる事が困難な状況であった。しかしながら、シンガポールに進出している日本料理店や高級ホテルや高級レストランなどからは、生・半生の状態で使用出来る卵が必要とされていた。そのためシンガポール政府は、自国内で安心・安全な卵を食べられるようになる事を目的として、日本国内の農場に対して輸出を許可する「認定農場」制度の運用を開始していた。
藤野屋商店は、昨年の8月にシンガポール政府から「食用殻付き卵の輸出農場」として九州初の認定農場の認定を受けていた。この農場では、約3万羽にストレスを与えないように自由に地面の上を歩き回れるように飼っており、その結果として肉質や卵の質が向上している。実際の輸出業務は祖峰企画が手掛けており、生産から3日目の朝にはシンガポールに届く。