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ミャンマーが民主化へ舵をきってから日系企業は進出を進めているが、他国と比べると進出のスピードが遅いのが実情である。
シンガポール政府は以前から潜在的な消費市場および生産拠点としてミャンマーに目を付けており、国家をあげて進出を支援していたが、ミャンマー進出を行うにあたりメリットやリスクなどをまとめたレポートをシンガポール国際企業庁が7月14日に発表した。
レポートによると、シンガポール政府の進出支援の成果もあり、2011年における二国間の貿易取引額は、約13億米ドル程度となり、2012年のミャンマーとの貿易取引額は、中国、タイに続いてシンガポールが3位につけることが出来た。
この順調な関係により、2013年上半期の二国間の貿易取引額は、2012年の同期間と比べると53%上昇の11億米ドルに達している。
シンガポールはミャンマーに28億米ドルの累積投資を行っており、これはミャンマーでは第6位の外国投資家となる。
投資は1990年代から重点的に行っており、ホテル業界においては1993年にはケッペルランド(Keppel Land)、2001年にはパンパシフィックホテルズグループ(Pan Pacific Hotels Group)がミャンマーでホテルを運営しており、この両者は先行者利益を充分に獲得する事が出来ている。
シンガポール企業は、今後もミャンマー進出を支援していく事を表明しているだけに、日本企業も他国に負けずに進出のスピードをあげていきたい。