「比米軍事演習は次が最後」は事実では無い、フィリピン外相

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画像提供:フィリピン政府
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フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が「アメリカとフィリピンの共同軍事演習は来月実施されるのが最後となり、それ以降は実施しない。」と述べた事に対して、ヤサイ外相は「大統領の発言は南シナ海の一部における演習の事を述べており、他の地域などにおいては今後も共同軍事演習を実施していく。」と大統領発言を訂正するコメントを発表した。

ベトナムに訪問していたロドリゴ・ドゥテルテ大統領は28日の記者会見の際に、フィリピン政府がアメリカ政府と共同軍事演習を行う事を中国政府が反対しているとして「アメリカ政府との同盟は破棄しませんが、フィリピン軍がアメリカ軍と行う合同軍事演習は、来月に実施されるのが最後となり、それ以降は実施しません。」と宣言していた。この大統領発言をうけてヤサイ外相は「いや、いや、いや、大統領の発言は正確な事を言っていないだけです。アメリカとの共同軍事演習を中止するのは、南シナ海の紛争地域となっている場所のみです。それ以外の地域においては、今後もアメリカ政府と共同軍事演習を実施していきます。」と慌てて否定し訂正した。

フィリピン政府とアメリカ政府は1951年に相互防衛条約を締結して以来、合同軍事演習を継続して実施していた。この合同軍事演習は、両国の同盟関係を象徴する活動の一つとして重要視されていた。合同軍事演習が停止される事は実質的な同盟関係の破棄にも繋がるとみられていたことから、ヤサイ外相は大統領発言を強く否定し訂正した。

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