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中国外務省は2月16日の定例記者会見において、南シナ海問題を仲裁機関に提訴したフィリピン政府を批判し、フィリピン政府を支持・支援しているオーストラリア政府に対して、これ以上の行動を控えるべきであるとの見解を明らかにした。
中国政府と南シナ海の領有権問題で争っているフィリピン政府は、オランダのハーグ常設仲裁裁判所にこの問題を提訴していた。フィリピン政府では、この仲裁裁判へ各種証拠を提出し審議を進めており、この動きをオーストラリア政府が支持し支援を実施していることに対して、中国外務省は2月16日の定例記者会見において以下の旨の見解を明らかにした。
「中国政府は、南シナ海の領有権問題は当事者同士で話し合うべきであると考えており、中国政府の許可なく仲裁機関へ提訴したフィリピン政府の行動は批判されるべきであり、仲裁機関からのいかなる裁定結果も中国政府は受け入れることはない。現在の中国政府が南シナ海で埋め立てている領域は、中国政府の固有の領土であることからも、自国の領土に必要な防衛施設を建設・展開することは、国際法に照らし合わせれば主権国家にとって許可されている権利であり、何ら問題とならない行動である。オーストラリア政府も、客観かつ公平な立場に立ち、南シナ海における地域の平和と安定を損なうことに繋がる行動は控えるべきである。」