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日本の環境省は、日本政府とフィリピン政府が、廃棄物管理などの環境分野で知見と経験の共有を推進していくことなどを目的とした「第1回日本・フィリピン環境対話」を10月末にフィリピンのマニラにて開催したことを発表した。
この会議は、本年の6月に安倍総理とアキノ大統領で実施された日比首脳会談において、今後は日本政府とフィリピン政府が廃棄物管理などの環境分野で、共同で知見と経験の共有を推進していくことを約束したことに基づいて実施されたものである。日本からは環境省の副大臣、在フィリピン大使館、独立行政法人国際協力機構などが出席し、フィリピンからは環境天然資源省のクナ次官補、イルデフォンソ フィリピン国家固形廃棄物管理委員会事務局長等が出席した。
初めてとなる今回の会議では、フィリピン側から廃棄物問題の状況についての説明及び埋め立て処理や廃棄物発電等について課題提起がなされ、日本側からは、我が国の廃棄物対策の経験や政策について説明を実施した。また、提起された課題に対して議論を行うとともに、今後の協力の方向性として、それぞれの課題の解決のための具体的な進め方の検討を行うため、両国によるワークショップの開催を検討することを決定した。さらに、本環境対話に併せて、フィリピン環境天然資源省が策定を進めている廃棄物発電ガイドラインについてのワークショップを開催し、同ガイドラインの完成に向けて両国の自治体を含む行政官及び専門家が参加し、意見交換も実施した。