三菱商事株式会社は、フィリピンの新規工業団地「カビテ・テクノパーク(Cavite Technopark)」の開発を開始したことを発表した。この開発プロジェクトでは、現地不動産会社と設立した合弁会社を通じて、カビテ州において敷地面積118ha、総事業費約110億円(41億フィリピンペソ)をかけて実施される。
この工業団地は、フィリピンのマニラ首都圏で最大のビジネスエリアであるマカティ市から約45キロと至近に所在しており、マニラ港やマニラ国際空港へのアクセスも良好である。そのため、輸出加工拠点のみならず内需向けのロジスティクス拠点としても優位な立地にある。更に、フィリピン経済特区庁の認可を受けて、入居企業には所得税、関税等の税制優遇を含めた各種優遇措置が適用される予定である。開発予定スケジュールは、第一期竣工を2016年7月としている。
三菱商事は、今後もラグナ・テクノパークで培った実績とノウハウを生かし、日系を始めとする外国企業の同国への進出、並びに地域における雇用創出と経済発展に寄与する事を目指していく方針であることを表明している。
【三菱商事が提携した現地不動産会社】
社名:Ayala Land Inc.
本社所在地:フィリピン共和国 マニラ首都圏 マカティ市
設立:1988年
資本金:2,886億円(1,069億ペソ、2014年12月末時点)
事業内容:不動産開発業・賃貸業(在フィリピン大手財閥アヤラグループ中核企業)
売上高:2,568億円(951億ペソ、2014年12月末時点)
従業員数:498名(単体ベース:2014年12月末時点)
代表者:Bernard Vincent O. Dy CEO
【現地不動産会社と設立した合弁会社】
社名:Laguna Technopark, Inc.
本社所在地:フィリピン共和国 ラグナ州 ビニャン
設立:1989年
資本金:1.5億円(55百万ペソ、2014年12月末時点)
事業内容:工業団地開発業・賃貸業
株主構成:三菱商事 25%、Ayala Land Inc. 75%