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フィリピン政府は、フィリピンの農家の所得を守るため、米の最低価格を設定する制度の導入を検討していることを5月28日に明らかにした。
フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は、ブラカン州サン・イルデフォンソの国家食糧庁(NFA)の倉庫を訪問した際、農家と対話を実施した。大統領は、米の価格は、消費者にとっては手頃な価格帯で維持することと、農家にとっては生産物を販売する際に不利にならないようにすることの、バランスを取ることの必要性を強調した。そのうえで、農家が十分な収入を得て次の作付けシーズンに備えられるよう、政府は米の最低価格制度の導入を検討していると明らかにした。
大統領によると、提案している制度は、自身の故郷であるイロコス・ノルテ州のタバコの最低価格制度をモデルにしたものであるとし、不安定な市場価格が農家と政府双方にとっての計画と長期的な持続可能性を妨げていると指摘した。また、価格が変動しすぎると良い計画を立てることができないとも説明している。