フィリピン貧困層の眼科医療の質向上を支援、11万ドルの無償協力

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画像提供:在フィリピン日本大使館
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在フィリピン日本国大使館は、フィリピンの貧困層が白内障の手術を受けられない状況を改善するため、110,020米ドルの無償資金協力を実施することを発表した。

大使館の見解によると、マニラ首都圏に存在する白内障患者約14万6千人のうち、手術を必要とする病状にありながら治療を受けていない患者が約5万人いると推定されており、その多くは貧困層に属しており、これらの患者が治療を受けられないまま失明に至った場合、患者及び家族の生活の質の低下や社会的孤立、失明を原因とする失業、ひいては子供の退学や子供による労働などの、更なる問題を抱えることとなるとしている。

そのため、日本政府は、令和5年度草の根・人間の安全保障無償資金協力である「マニラ首都圏パラニャーケ市眼科医療機器整備計画」の贈与契約書に署名した。この契約の資金供与額は、110,020米ドルとなる。なお、この案件は『アジアのノーベル賞』とも呼ばれるラモン・マグサイサイ賞を2022年に受賞した服部匡志医師の提案により実現したものとなる。

今回実施される支援では、1997年に同じく同賞を受賞したシスター・エバ・フィデラ・マアモが設立した聖母平和病院眼科センターに超音波乳化吸引装置1台及び眼科手術用顕微鏡1台を整備することにより、低所得層患者の失明防止及び眼科医療の質の向上を目指す。

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