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フィリピン政府の下院は、性行為同意年齢を16歳に引き上げる法案を批准したことを発表した。
この法案は、若者を性的搾取や虐待から守るため、性行為の同意年齢を現在の12歳から16歳に引き上げる措置などが盛り込まれているものとなる。この法案では、10代の若者同士の正当な関係を認めるため、いわゆる『恋人条項』と呼ばれる規定が盛り込まれている。この条項は、被害者と加害者の年齢差が3歳以下であり、行為が合意の上であることが証明された場合には、加害者側に刑事責任は発生しないとするものとなる。
法案の主執筆者の一人である下院議員は、「現行のレイプ防止法では、性的同意年齢を12歳と定めているので、性的同意年齢の下限の設定は、未成年者を性的暴力から守る上で最も重要かつ決定的な基準となります」との旨の見解を示している。
今後は、この法案はフィリピン大統領府に送られ、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領からの署名が得られる予定となっている。