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在フィリピン日本大使館は、日本政府が支援するLRT-2号線鉄道システムの整備工事が開始されるにあたり、起工式がリサール州カインタで開催されたことを発表した。
フィリピンのマニラ首都圏では交通渋滞が深刻化しており軌道系の大量輸送システムへの輸送手段の転換の促進が大きな課題となっていた。そのため日本政府は、この課題を解決させるための支援を、供与限度額が約433億円の円借款「マニラ首都圏大量旅客輸送システム拡張計画」として実施することを決定していた。今回のLRT-2号線東延伸の鉄道システム整備工事は、この支援の一環として実施されるものである。
この工事では、円借款で整備されたLRT-2号線の延伸区間4kmに、軌道や電気・機械システム等を整備するものである。実施する際には、日本は円借款の供与による資金面での支援に加えて設計・施工における日本の技術を活用しての協力を実施する予定である。開催された起工式には、フィリピン側からはツガデ運輸大臣、日本側からは羽田大使他などが出席した。