スー・チー外相が中国に到着、武装少数民族とダム建設が主要議題に

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画像提供:中国外務省(今年の4月に実施された会談の様子)
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中国外務省は、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が、17日に中国に到着した事を発表した。

中国外務省の発表などによると、スー・チー国家顧問兼外相は17日から21日の予定で中国に滞在し、習近平国家主席や李克強首相などと会談を実施し、文化施設なども訪問する予定。今回の主要な議題としては、ミャンマー政府側が国内の少数民族との内紛に中国政府の支援を求め、中国政府側がミャンマー国内で中国が出資する巨大ダム建設事業を再開する事を求めるものとなる。

ミャンマー政府が中国政府に支援を求める国内の少数民族との武力闘争に関しては、少数民族の拠点が中国との国境沿いにあることからも、中国政府が少数民族を説得しミャンマー政府との和平交渉に応じるよう働きかける事を要求している。また、中国政府が少数民族との交易を行う事を止め、武器供与なども一切行わないよう要求するとみられている。

中国側が再開を求めるダム建設事業は、ミャンマー北部において中国側が出資し中国側が電力を買い取る契約を持ちかけ、ミャンマー政府側も当初は計画に同意していたが、ミャンマーのテイン・セイン前大統領が建設中止を決断していたものである。ダムを建設する事による環境破壊の影響を無視できず、地域住民に与える影響も無視できないとして、ミャンマー政府が中国政府に実質的な計画凍結を言い渡していた。中国政府は国内の環境汚染を軽減させるためにも水力発電事業への注力を進めていることからも、この事業を再開するように求めるとみられている。

中国政府がフィリピン政府とベトナム政府と争っている南シナ海問題も議題に挙がる見込みであるが、スー・チー国家顧問兼外相がどの様な見解を示すかは不明である。

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