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日本の外務省は、マレーシアのナジブ・ラザク首相が11月15日から17日までの日程で来日する事を発表した。
訪日するナジブ首相は、安倍晋三首相・岸田外相・石井啓一国土交通相などとの会談が予定されている。今回の訪日では、経済・防衛分野などの幅広い内容に関して協議される。具体的には「シンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道計画」「南シナ海問題」などに関しての話し合いが行われる予定。なお、日本政府とマレーシア政府は来年に国交樹立60周年を迎える事から、来年は様々な60周年記念行事が行われる予定である。
シンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道計画に関しては、日本政府は入札に参加する方針である事を表明し、日本の国土交通省がマレーシアに訪問し各種協議を実施している。この高速鉄道計画には、中国・韓国・ヨーロッパ勢も参加する方針である事を表明していることから、インドネシアの高速鉄道計画の時と同様に激しい駆け引きが行われるとみられている。
中国政府がフィリピン政府・ベトナム政府と領有権を争う南シナ海問題に関しては、日本政府はマレーシア政府を支援する施策の一環として、大型の巡視船を供与する方針である。しかしながら現在のマレーシア政府では、南シナ海問題は中立の立場をとっているため、中国政府を批判する声明などは出されない見込みである。また、マレーシア政府は中国政府から沿岸哨戒艇を購入する方針である事を発表していることから、日本の巡視船供与がマレーシア政府に対しての有効な支援となるかは未知数である。