このページの所要時間: 約 1分18秒
インドネシア高速鉄道の建設を担当する一社である中国鉄路総公司は、中国に訪問中のインドネシアのイグナシウス・ジョナン運輸相と会談を実施し、両国間の関係を更に強化し、インドネシア高速鉄道の建設を円滑に進めていく事に合意した事を発表した。
この会談の際には、中国鉄路総公司の総経理から、自社が持つ技術を確実にインドネシア政府に技術移転することと、列車の速度を向上させることに成功したため、この技術も提供する事が伝えられた。中国鉄路総公司では、この高速鉄道プロジェクトをきっかけとして、インドネシア国内の他のプロジェクトなどにおいても協力を進めていきたい旨も伝えられた。また、インドネシアは中国と異なる気候と異なる地形などを持つため、中国政府が持つ技術ではインドネシア国内における最適な車両が製造できないのではという懸念が一部で言われていたが、会談中にこの話題が挙がり「中国の一部ではインドネシアに近い気候と地形を持つ地域もあるため、この指摘は誤っている。」と総経理は見解を述べた。
インドネシアのジョナン運輸相は、中国に訪問し中国鉄路総公司と会談を実施しているが、自身はインドネシア高速鉄道を進める事には消極的な姿勢を見せている。ジョコ大統領から早急かつ円滑な各種認可を行うように指示を受けているにも関わらず、自身が以前はインドネシア国営鉄道の社長であったことからも、安全性を最優先しているために認可基準を緩める事などは実施していない。そのため現状のままでは、更迭される可能性が強いとみられている。