インドネシアのジャカルタ首都特別州知事は、現在実施中の大規模社会制限を延長して、一部の活動を順次再開していく方針であることを発表した。
アニス・ジャカルタ首都特別州知事は、現在実施中の大規模社会制限を延長し、6月を「安全で健康的、生産的な社会」に向けた移行期間に設定する旨を発表した。この発表により、大規模社会制限下で制限されていた一部の活動が順次再開可能となる予定である。なお、6月5日から6月末までは移行期間第1フェーズとされている。
大規模社会制限のおける基本原則は「自宅外での活動は健常者に限定。特定の活動については、高齢者(60歳以上)・妊婦・子供は許可されない」「施設や諸活動における利用者・参加者は、定員の半数以下とする」「人と人との間では、安全な距離(1メートル)を保つ」「外出時には必ずマスクを着用する」「定期的に石鹸で手洗いを行う」「咳やくしゃみのエチケットを守る」となる。
活動が再開されていく分野と時期は、6月5日以降は「宗教施設での宗教活動」「屋外スポーツ施設」「タクシー」、8日以降は「事業所(出勤者数を全従業員の半数とし半数は在宅勤務などの制限あり」「工業・倉庫業」「独立店舗の飲食店、小売店、ショールーム」「サービス業(修理工場、コピーサービスを含むサービス)」「社会文化施設(博物館、図書館など)」「バイク・タクシー」、13日以降は「公園、ビーチ」、15日以降は「ショッピング・センター、モール、市場(食料品以外)」、20日以降は「屋内外のレジャー施設、動物園」となる。なお、移行期間でも規則違反に対する罰則は継続される。
今回の活動再開の対象に含まれなかった活動分野は、小中学校、高等教育機関、託児所、サロン、美容院・床屋、大規模集会所、結婚レセプション、映画館、ナイトクラブ・カラオケ、撮影スタジオ、屋内スポーツ施設、ナイトマーケット、伝統的市場などとなる。これらの業種は、6月末までの移行期間第1フェーズの結果を踏まえて、活動再開が検討される予定である。