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日本政府はカンボジア政府からの依頼を受けて、カンボジア南部にあるケップ州における貧困対策に関する様々な支援を実施している。この貧困対策支援のひとつとして、農産業を発展させるためにトラクター・稲刈り機を贈呈する式典を実施したことを在カンボジア日本大使館は発表した。この贈呈は、2014年度草の根・人間の安全保障無償資金協力の「ケップ州における農業機械整備計画」として実施された。
この発表によると、この式典にはカンボジアの農林水産省長官および両国の政府関係者が出席し、地元住民も約100人が参加した。参加した日本の参事官のスピーチでは、日本政府はこれまでカンボジアの農業産業発展のための支援を積極的に実施しており、今回の支援も貧困削減のために重要な支援であるとの旨が述べられた。カンボジアのユット・プートン長官のスピーチでは、日本からは様々な形での支援を受けていることに感謝の意を示し、先日開通された「つばさ橋(スピエン・ツバサ)」は、カンボジアの発展に大きく貢献しており、これらの支援を国民は一生忘れないであろうとの旨が述べられた。
日本政府はケップ州への支援を農業産業を中心として以前から実施しており、2011年に「ケップ州オードン灌漑施設改修計画」として約900万円、2014年に「ケップ州ケップ市及びダムナックチャンアー郡飲料水供給システム整備計画」として約920万円の無償資金協力を実施しており、今後も同様の支援が実施される見込みである。