2月14日のバレンタインデーは日本では女性から男性にチョコレートを渡す風習があるが、カンボジアでは都市部を中心として若い男性が親しい女性にバラなどの花を贈る風習が近年広まりつつある。また、花を渡すとともに交際しているカップルが性行為を行ってしまう風潮が年々強くなっており、カンボジア政府はこの風潮は自国に合わないと考えており、近年では安易に性行為を行わないよう呼びかけている。
今年のバレンタィンデーも、市場などでは例年通りに鮮やかなバラなどの花を売る花屋が軒を連ねており、普段よりも高値で高級な花も飛ぶように売れていた。裕福な若者は花だけでなくぬいぐるみやお菓子などのプレゼントも合わせてプレゼントを行い、デートをしている姿が見受けられた。
教育省はこの風潮を正すために、「お互いのために花を買い関係を深める事はいい事である。しかしながら、関係を深めすぎて一線を越えた関係になってしまうことは、我々が長年築いてきた文化にはそぐわないものである」という旨の声明を発表して、若者への自制を求めている。
しかしながら、十代および二十代前半の若者にはこの声が届いていないのが現状である。
地元メディアが、プノンペンの高校および大学の学生にバレンタィンに関するアンケートを実施したところ、政府の声明に同意する意見は少数であり、バレンタインデーはお互いの関係を深めるための楽しいイベントであるという声が多数であった。「西洋文化を模倣することは悪いことではなく経済成長の証しでもある」「法に触れない個人の行動やモラルに政府は関与すべきでない」などの意見が挙がっていた。
二十代後半からそれ以上の世代においては、政府の声明に同意する意見が多数を占めていた。「クメールとしての文化は、安易な性行為を行わないのが当たり前である」「性行為を伴わない方法でお互いの愛を確認しあうべきである」などの意見が挙がっていた。
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