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日本政府は、カンボジア王国の医療・人材育成を支援するため、カンボジア政府に対して合計3件の45億100万円となる無償資金協力を実施することを発表した。
1件目の無償資金協力は「シェムリアップ州病院改善計画」として、供与額21.53億円により、病院の施設及び機材の整備を通じた地方における保健医療サービスの改善に向けた支援を行うものとなる。この支援では、シェムリアップ州病院及び同州のその他4病院の施設及び機材を整備することにより、シェムリアップ州の保健システムを強化し、基本的な保健医療サービスへのアクセス改善を図る。
2件目の無償資金協力は「経済社会開発計画」として、供与額20億円により、医療関係機材の供与を通じた新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた支援を行うものとなる。この支援では、カンボジアに対して救急車・ICUベッド等の保健・医療関連機材を供与して、同国の保健・医療体制の強化を通じ、同国及び国際社会全体における新型コロナウイルス感染症の拡大防止に寄与することが期待される。
3件目の無償資金協力は「人材育成奨学計画」として、供与限度額3.48億円により、若手行政官の日本の大学院への留学支援を行うものとなる。この支援では、最大26名のカンボジアの若手行政官が日本の大学に留学できることとなり、この協力により育成された人材が将来カンボジアの各分野の開発課題の解決に貢献することが期待される。