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ブルネイでは好調な石油・天然ガスの輸出を元として他の産業の育成を進めている。近年では保険産業が順調に成長しており、金融産業の全体の6%を占めている。この成長を更に促進させるために、ブルネイ政府および関係機関は11月17日にブルネイ保険協会(the Brunei Insurance and Takaful Association (BITA))を正式に設立した。
ブルネイでは国教がイスラム教であるために、販売する保険はイスラム法に基づく必要がある。このイスラム法に基づく保険のことをタカフル(Takaful)と呼び、ブルネイ国内で営業を行う企業は内資・外資問わずにタカフルで定められた内容に従う必要がある。ブルネイで営業を行っている保険会社は13社あり、このうち国内企業は8社であり、外資系の企業は5社である。
11月17日のBITAの設立記念式典でブルネイ通貨金融庁長官は、ブルネイでの保険市場は公正に外資にも開かれていると説明を行っていた。しかしながら非イスラム圏の企業にとっては、タカフルに従う事などの障壁がいくつも存在するため、独自に参入するのは難しい状況である。