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日本の政策金融機関である株式会社国際協力銀行(JBIC)は、日本国内でコインパーキング「タイムズ」等を展開している駐車場運営会社のパーク24株式会社が、オーストラリア法人・シンガポール法人・マレーシア法人を買収する際に必要となる資金の一部を融資する事を発表した。
パーク24は海外事業を強化するため、オセアニア・アジア地域を中心として世界11カ国で駐車場事業を展開する企業グループ「Secure Parking」から、オーストラリア・ニュージーランド・英国・シンガポール・マレーシアの現地法人の80%の株式を取得し、グループ化することを決定していた。この株式取得により、シンガポール・マレーシア・オーストラリアにおいては最大手の駐車場事業者となる見込みである。この三か国においては、現地にパーク24の100%子会社を設立し、この法人を通じた株式取得を実施する予定であった。
JBICは、このパーク24の海外M&Aを高く評価したため、「海外展開支援融資ファシリティ」の一環として、民間金融機関(三井住友銀行・みずほ銀行・三菱東京UFJ銀行・りそな銀行)等との協調融資を実施する事を決定した。
JBICは、今後も民間金融機関と連携した上で日本の公的金融機関として日本企業の海外M&Aへの支援を実施していく方針である事を表明している。