事務総長の国連は中国を裁判結果に従わせる立場にないとの見解により中国は裁判結果に従わない事を表明

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画像提供:中国外務省
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中国外務省は、国連の事務総長が仲裁裁判所の判決に対して、国連は関係国に対して国際法に基づいて平和的に解決すべき事を促すが判決に従わせる立場にはない、との見解を示したことを引き合いとして、中国政府は判決には従わず二国間交渉による解決を引き続き目指していく方針である事を発表した。

国際連合の潘基文(パン・ギムン)事務総長は、オランダのハーグ仲裁裁判所が南シナ海問題に関する判決を下した事に対して、12日の記者会見の際に「国連は全ての関係国に対して、国際法に従い平和的に対話を通じた解決を行う事を求めてきた。判決は出たが、当事国達は緊張を高めるような行動は自粛すべきである。国連の立場としては、仲裁裁判所の下した内容に関する法的手続きを評価する立場にはない。」との旨の見解を国連報道官を通じて発表した。事務総長は中国政府への配慮により、判決に中国政府が拘束されるか否かは明言しなかった。

中国外務省では、この事務総長の発言を引き合いとして「国連は仲裁裁判所の判決に中国を従わせる事を発表しませんでした。中国政府では国際社会の責任ある一員として、国連で国際法を順守したうえで重要な責務をはたしてきました。今回の仲裁裁判所の判決には、他国からも違法であるとの認識の声が多数挙がっており、逆に中国政府を支持する声も多数あがっています。中国は中国のみの利益を求めた活動を行っていません。中国政府は今後も国連憲章に基づいた今までの平和的な活動継続していき、領土問題に関しては当事国のみとの交渉を行い平和的に解決する事を目指していきます。」との旨の見解を示した。

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