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江藤農林水産大臣は、日本人の主食である米に関して、民間貿易で米を輸入する動きが出てきたことにより国産の需要を奪う懸念もあるとの質問に対して、特段の問題はないとの認識を示した。
1月10日に実施された江藤農林水産大臣記者会見の際に、記者から「国家貿易の枠外となる民間貿易で米を輸入する動きが出てきました。国産の需要を奪う懸念もありますが、この状況をどのように受け止めているのか聞かせてください」との旨の質問が行われた。
この質問に対して、江藤大臣は「SBSは全部枠が埋まったことを受けて、国内のお米が高いこともあって、(民間貿易における関税が)341円/キロあっても買おうという方が出てきている。過去の例を見ると、令和2年度は426トン買われています。11月現在で399トンですが、まだこれから増えることも予見されますが、枠外で買うことは、これまでも行われてきたことです。特別なことではありませんが、この枠内で買えなかった方々が、主食用米を輸入しているという事実は、間違いなくあると認識しています」との旨を述べた。
その後に、記者から「国産の需要に影響するような懸念はありますか」との旨の質問が行われた。
この質問に対して、大臣は「何といっても(関税が)341円/キロです。大変な高関税なので、イタリア料理で使うお米であったり、インド料理で使う長粒種であったり、どうしてもこだわりのある方については買う方もおられます。また、現下の主食用米の値上がりについて、対応したいという方もおられますけれども、全量の700万トンに対する量は、それほど国内の価格に影響を与えるようなロットではないと認識しています」との旨を述べた。