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農林水産省は、令和6年10月以降の輸入小麦の政府売渡価格が、直近6か月間の平均買付価格から、約1.8%の引下げとなることを発表した。
農林水産省によると、小麦の流通は、需要量の約8割以上を外国から輸入しており、国内産小麦は民間流通により取引されており、国内産小麦では量的又は質的に満たせない需要分について、政府が国家貿易により外国産小麦を計画的に輸入し、需要者に売り渡しているとしている。小麦は、主に製粉企業が製粉して小麦粉にし、その小麦粉を原料として二次加工メーカーがパン・麺・菓子等を製造している。
今回は、法律に基づき、売り渡す輸入小麦の政府売渡価格が決定された。令和6年10月期(令和6年10月以降)の輸入小麦の政府売渡価格は、直近6か月間の平均買付価格を基に算定すると、5銘柄加重平均(税込価格)で66,610円/トン、1.8%の引下げとなる。
この引き下げにより、小麦粉の価格高騰により販売価格の値上げをしていた商品も、商品の販売価格の値下げも行うことが可能な状況とはなっている。