外国人女性からの仮放免申請はそのまま全ては受け入れない、上川法相

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上川陽子大臣は、名古屋入管で単独室に収容されていた30代のスリランカ人女性が死亡した件に関しての事実関係は調査中であるとし、記者からの仮放免申請を出した女性は直ちに身柄を解放すべきとの旨の質問に対してはそのまま全て仮放免というわけにはいかないとの見解を示した。

3月9日に実施された法務大臣閣議後記者会見の際に、記者から「3月6日に、名古屋入管で単独室に収容されていた30代のスリランカ人女性が死亡したという報道がありました。この方は報道によると日本語学校教師を目指して日本に留学していたのですが、専門学校の学費が払えず、ビザが切れてしまって昨年8月から収容されていたということです。その死因は何だったのかとか、そういったきちっとした検証を第三者で行って公表するお考えはあるのでしょうか。名古屋入管では,昨年にもインドネシア人の男性が収容から5日後に死亡していますが,その死因や処遇状況についても詳細はまだ不明なままです。そもそも強制送還を前提にした無期限収容そのものが被収容者に対する精神的な拷問に近いものだと思うのですが、どのように真相究明されるお考えなのか」との旨の質問が行われた。

この質問に対して大臣は「亡くなられた方には、心からお悔やみを申し上げます。今回、亡くなられた方につきましては、以前から体調不良を訴えていたということで、庁内の診療室や外部の病院を受診していたとのことでございますが、死因を含めた事実関係の詳細につきましては調査中ということでございます。昨年の事案については、収容開始から5日後に男性の被収容者お一人が亡くなったものでありますけれども、この方の場合には、体調の急変をうかがわせるような既往症等はなく、心臓性突発死の可能性が高いという報告を受けているところであります。今回の事案につきまして、死亡に至る経緯や対応状況などの正確な事実関係を速やかに調査するよう指示したところでございます」との旨の見解を示した。

その後に記者から「長期収容されて仮放免申請を出していたその女性が、なぜ仮放免許可されないで、特にPCR検査で陰性だった場合、直ちに身柄を解放すべきじゃないかという意見書なんかも弁護士などから出ていますが、なぜ仮放免許可しなかったのでしょうか。また、仮放免申請を出している方もたくさんいらっしゃると思うのですが、その方たちをなぜ仮放免しなかったかということについても検証されるというお考えでしょうか」との旨の質問が行われた。

この質問に対して大臣は「基本的には4月にできるだけ仮放免をするべく、それぞれ申請の内容に応じて検討した上で、対応してきました。そのまま全て仮放免というわけにはまいりませんので、1人ずつの申請について、しっかりと申請の内容を精査した上でということ、これは基本であります。その上で、仮放免についても積極的にする」との旨の見解を示した。

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