兵庫県は県民の多文化共生への反対の声を受け入れず

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兵庫県は、「ひょうご多文化共生社会推進懇話会報告(案)」に関する県民意見提出手続き(パブリック・コメント手続)を実施した結果、3人11件の意見などが寄せられた。

兵庫県では、多文化共生社会を実現させるための施策を積極的に実施している。今年度では、社会経済情勢の変化や外国人県民に関係する諸制度の改正などに対応した、中長期的な多文化共生施策を展開するため、有識者等からなる「ひょうご多文化共生社会推進懇話会」において「ひょうご多文化共生社会推進指針」の改定の検討を進めていた。この懇話会においてとりまとめられた報告(案)について、令和2年12月23日から令和3年1月12日まで県民からの意見・提案の募集を行ったところ、3人11件の意見などが寄せられた。

この意見などをも含められた「ひょうご多文化共生社会推進懇話会報告」が県に提出された。なお、寄せられた意見の中で、反対の意見は以下の通りとなる。

『多文化共生、ダイバーシティの中止、実習生、留学生の受け入れを停止していただきたい。多文化の理解と共生は別物である。兵庫県がすすめる多文化共生県政に強く反対する』との意見に関しては、『兵庫県は、国籍や文化など、世界からの多様な背景を有する人々が集まり、共に支え合いながら生活し活動することで、国際性豊かな地域として発展してきました。外国人県民は、地域社会への積極的な参画と多様な担い手として活躍しており、兵庫県では多文化共生の実現にあたって、多文化への理解は重要と考えています』との考えを示している。

『多文化共生は心地よい響きだが、日本は、甘い基準で帰化を認め、日本人ではなく、外国人が自分たちに都合の良い法律を作り、政治を進めていく危険性があることに気づいてほしいと思う』との意見に関しては、『帰化は、国籍法により日本在住期間・能力・素行・生計などの条件を満たした上で、国の審査による許可が必要です。兵庫県では、国の方針を踏まえて、ひょうご多文化共生社会推進指針を策定し、地域の発展に向けて、グローバルな多様性を活かして、県民が共に繋がりあって活躍する包摂性に富んだ多文化共生社会を推進しています』との考えを示している。

『多文化共生社会は、日本人にとってはひどい社会。多文化共生社会を進めるよりも、日本人が、兵庫県民が、安心して暮らせる政策を行ってほしいと切に願っている』との意見に関しては、『兵庫県は、国籍や文化など、世界からの多様な背景を有する人々が集まり、共に支え合いながら生活し活動することで、国際性豊かな地域として発展してきました。日本人も外国人県民も同様に安心して暮らせる多文化共生の実現を目指しております』との考えを示している。

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