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日本の防衛省・自衛隊は、「第11回日ASEAN防衛当局次官級会合」が10月9日に開催されたことを発表した。
この会合では、「地域の安全保障情勢」「インド太平洋を巡る構想:自由で開かれた地域秩序に向けて」「地域の防衛協力に向けたASEANの取組」の3つのテーマについて、出席者の間で意見交換を実施した。日本政府からは西田安範防衛審議官が参加して議長を務め、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムとASEAN事務局の次官級などが参加した。
会合では、アセアン域外国による東南アジアへの関与が活発化する中で、地域の平和と繁栄の基礎となる自由で開かれた地域秩序を維持するためには、地域協力の要であるASEANの中心性・一体性を確保することが重要であるとの認識で一致した。開放性・透明性・包摂性・ルールの尊重等の諸原則に基づく地域秩序を構想する点では、日本の自由で開かれたインド太平洋というビジョンと、アセアンが今年6月に発表した「ASEANインド太平洋アウトルック」は基本的な考えを共有しているとの認識で一致した。「ビエンチャン・ビジョン」に基づく日ASEAN防衛協力や、ASEAN自身による域内の防衛協力に向けた取組の進展を歓迎するとともに、これらの取組はアセアンの中心性・一体性の確保に資する重要な役割を果たしているとの認識で一致した。