日本原子力研究開発機構はフィリピンへの技術支援を実施

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画像提供:JAEA(ベトナムに研修を実施した様子)
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日本原子力研究開発機構(JAEA)の原子力人材育成センターでは、国際交流の一環として、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン等のアジア諸国から原子力関係者を受け入れもしくは派遣して行う研修を実施している。この活動の一環として、フィリピン原子力研究所はJAEAの協力を受けて、2月9日から13日の日程で「原子力/放射線緊急時対応コース」のフォローアップ研修を実施したことを発表した。

この発表によると今回の5日間の研修では、放射線防護に関する基本的な理解を深め、事前準備から対応計画の策定および緊急事態に対する能力を身につけることを目的として実施された。研修では、原子力や放射線緊急時放射線安全、保護・調査、除染技術、および環境モニタリングに関する講義と実践的な演習が行われた。この研修へは、フィリピンの国家警察および関係省庁から多数が参加した。

フィリピンでは稼働している原子力発電所は存在しないが、1984年にほぼ完成されたバターン原子力発電所が存在する。この原子力発電所は、IAEAによる運転前の安全検査も1985年には完了していたが、国内で発生した政変および安全性に対する疑問が発生していたなどの理由により、大統領令により原子力発電所の非稼働が決定している。
フィリピンでは、現時点での原子力発電所の稼働の予定は無いが、稼働する日に備えて、フィリピン原子力研究所などを中心としてノウハウの構築を実施している。

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