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ベトナム政府は、日本の日本海上保安庁の巡視船「こじま」が25日にベトナム中部ダナン市のティエンサ港に寄港した事を発表した。
日本政府とベトナム政府は、両国間における海上警備能力の向上を目指す事等を目的として、昨年の9月に協力覚書を締結していた。これは南シナ海でベトナム政府の同意を得ずに強硬的に開発を進める中国政府を念頭におき、実質的には日本政府がベトナム政府の南シナ海における海上警備能力を向上させるための支援を行うものである。なお、日本の海上保安庁が東南アジアの国と協力関係を強化する覚書を締結するのは、ベトナムが初めての国であった。
今回の日本海上保安庁の巡視船「こじま」の寄港は協力覚書の一環として実施され、ダナン市の市民からも歓迎をもって受け入れられた。協力覚書が締結してから巡視船がベトナムに寄港するのは初めての事となる。港ではベトナム政府からの歓迎式典が実施され、ベトナム海上警察の実務者などからの視察を受け入れた。
ベトナム政府は今回の訪問を歓迎するとともに、日本との協力関係によりベトナム海上警察の能力は確かに向上しており、今後も協力関係を推進していく方針である事を表明している。