農産業から観光業への転換に成功したベトナムの農村

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画像提供:ベトナム観光省(VNA/VNS Photo Tran Le Lam)
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ベトナムの農村部では貧困にあえぐ人々が多いが、農村の主産業を農産業から観光産業へ変更した結果、村の生活水準が大幅に改善された成功事例があることをベトナム観光省は発表した。

ベトナムの農村部においては、農業技術が十分に発達していない地域が多く、貧困にあえぐ人々も多数存在していた。日本をはじめとする海外からの技術支援を受けて、生産効率が改善している地域も多いが、これらの支援は全ての地域にいきわたらないため、支援が届いていない地域においては、改善するための新しい対策が急務となっていた。

この成功事例によると、ベトナム中部のホイアンにある小さな農村では、従来では農作業や家畜の飼育などを行っていたが、十分な収入が得られず、また頻繁な農作物の販売価格の変動が発生するなどの理由により安定した収入が得られていなかった。そのため、観光客を受け入れることと観光客向けの商売を始めたことにより、収入が倍程度になる見込みとなり、生活水準が大幅に改善されることとなった。具体的には、観光客向けの手芸品の作成・販売、手芸品作成の体験講座の実施、観光客の農作業体験講座、観光客向けのホームスティ、などを実施している。

しかしながら、この様な観光産業を推し進めることには反対の声も挙がっている。文化の違う観光客の受け入れ態勢を十分に整備していない場合には、観光客によるゴミの廃棄や汚染水の川への流出により環境破壊が進むことや、観光客と現地の人々との間で争いが発生する恐れもあるため、安易に実施すべきでないとの声も挙がっている。

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