在ベトナム日本大使館は、日本セーリング連盟とベトナムセーリング連盟が主催するセーリング研修会の開講式に梅田大使が出席したことを発表した。
日本セーリング連盟とベトナムセーリング連盟が主催するセーリング研修会は、日本政府が推進している、スポーツ国際貢献事業「Sport for Tomorrow」の一貫として行われる事業である。このスポーツ国際貢献事業は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年までに、官民連携で開発途上国を中心として推進される事業である。今回の貢献事業は、日本からセーリングのコーチ4名を派遣して、ベトナムのセーリング選手に対して4日間、ダナンのスアンティウビーチにて講習を行うものである。
このセーリング研修会の開会式がダナン市スアンティウビーチで開催され梅田大使も参加した。梅田大使は開講式での挨拶として「日本政府を代表して、日越両国のセーリング連盟、ヤクルトベトナムをはじめ本研修会開催にご尽力いただいた全ての関係者への感謝とご挨拶を申し上げます。今回の研修会が実現した背景には、昨年9月まで日本大使館に勤務していた公使が、公使自身もウインドサーフィンの選手であり、日越両国セーリング協会間の橋渡しをされたこともあります。現在の日本とベトナムの間には、指導者間の厚い信頼関係に加え、国民間にも強い親近感が存在しています。そして、政治・安全保障・経済・文化・スポーツ分野も含め、全ての分野で関係は急速に緊密化しています。」との旨を述べた。
その後に防衛関係にも触れ「ダナンはベトナム中部の中核都市であるのみならず、南シナ海を望む『戦略的要所』に位置しており、ダナンの経済的発展とダナンとの関係強化は日本の国益においてもとても重要です。既に、日本とダナンは投資分野・観光分野・地方公共団体連携に加えて、この数年で海上自衛隊や海上保安庁の船も毎年ダナンに寄港し、信頼関係を強化しています。今回は偶然にも、海上自衛隊の練習艦2隻が約4百名の隊員と共にダナンに寄港しており、来年 1 月には日本政府は当地に領事事務所を開設予定です。」との旨を述べた。