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日本政府の政策金融機関である株式会社国際協力銀行(JBIC)は、広島県の堂本食品株式会社のタイ王国における事業展開を支援するため、式会社伊予銀行と5,070万円の協調融資を実施することを発表した。
堂本食品株式会社は、1948年に広島県で設立された食品製造を主業とする中小企業で、惣菜、佃煮、レトルト食品を中心に、素材本来の色合いや味、形を生かしたやわらかいシニア向けのお惣菜シリーズを始めとする、約600品目に及ぶ多彩な食品を製造している。また、1992年にはタイに現地法人TNDを設立し、日本基準の厳格な品質管理のもと、業務用惣菜の製造を行っており、堂本食品はTNDを通じたさらなる事業拡大を図っていた。
そのため、JBICは、堂本食品のTNDへの設備投資を通じた海外事業展開を支援することで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献することを決定した。また、この設備投資により、一次加工プロセスを内製化することで、加工度の高い半製品ニーズへのスピード感を持った対応や、堂本食品が培ってきた安心・安全な商品提供につながることとなり、日本企業による業務用惣菜・調理食品のサプライチェーン強靱化に資するものともなるとしている。