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日本の政策金融機関の一つである株式会社国際協力銀行(JBIC)は、ビーフンなどの製造・販売を行う日本のケンミン食品によるタイの事業展開を支援するため、タイ・バーツ建ての融資を実施することを発表した。
兵庫県に本社を構えるケンミン食品は、主にビーフン等の食料品の製造を行う中小企業であり、タイに現地法人「KENMIN FOODS (THAILAND) CO., LTD」を1987年に設立していた。近年では国内での健康意識の高まりを背景として、低糖質食品としてのケンミン食品の製品への需要が堅調に推移しているため、ケンミン食品はタイの現地法人の増設を通じて、生産能力を増強するとともにアジア市場と欧米市場でのシェア拡大も企図していた。
JBICは、このケンミン食品の海外事業展開を高く評価したため、融資を実施することを決定した。今回の融資は、株式会社三井住友銀行との協調融資により実施されることとなり、融資金額60百万タイ・バーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約が締結された。融資される資金は、タイ現地企業がタイのチョンブリー県で行う食料品の製造・販売事業に必要な資金を融資するものであり、生産設備の増設に充てられる。