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スイスに本拠地を置くチューリッヒ・インシュアランス・グループは、シンガポールの生命保険部門から撤退することを発表した。なお、損保部門などの他部門に関しては今後も継続してサービスを提供していく。
チューリッヒでは11月30日に、シンガポールにおける生命保険の新規申し込み受付を12月1日から停止することを発表していた。この発表は事前に予告されておらず、急であったため現地の保険仲介業者達からも驚きの声があがっていた。なお、既に生命保険に加入している人たちへのサポートは、今後も継続して実施される。
チューリッヒ社の発表によると、今回の施策は、チューリッヒでは損保部門を中心として赤字が増加しており、他社との競争に勝つために適切な市場と顧客に自社の資源を再配分するために実施することとなった。具体的には、中国・香港・インドなどの人口が多い地域を中心に事業を集中させていく。
今回の発表を受けて現地のエコノミスト達からは、経済規模に比べて人口が少なく、更に人口減少が進んでいるシンガポールにおいては、海外事業者が保険事業を展開していくことは困難ではないかという見解を示している。
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