シンガポールでコロナウイルスの感染拡大、日本のコロナ対応に疑問も

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シンガポール政府では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、中国人や中国訪問者の入国を禁止していたが、国内で初めて人から人への感染が確認されたことを発表した。

シンガポール政府の発表によると、シンガポールのホテルで開催された会議に参加していたビジネスマンのうち少なくとも3人が新型コロナウイルスに感染していたことを確認するとともに、シンガポール在住で最近中国に渡航していない4人の感染が確認された。シンガポールで確認された感染者の合計は28人となった。

シンガポール政府では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために中国人の入国を禁止するとともに、国籍を問わずに過去14日の間に中国に渡航歴がある場合には入国を禁止していたが、国内での人から人への感染が確認されたことにともない、さらなる感染拡大を防ぐための厳しい対策をとっていく方針であることを表明している。

アメリカやオーストラリアでは、中国への渡航を禁止もしくは再検討するように自国民に呼び掛けているが、日本政府では感染症の危険情報を発信するなどの対応のみに留まっている。シンガポール国内では、自国政府によるコロナウイルス対策をおおむね支持する声が多数を占めているが、中国に近い位置にある日本政府への対応に関して疑問視する声も一部では挙がっている。

日本の外務省で開催された2月4日の茂木外務大臣会見の際に、シンガポールの大手メディアである聯合早報の記者からは「中国はこういう事情になりまして、日本は隣国としてはどういう支援策を打っているか知りたくて。あともう一つは、今ある部分の国が中国全国を入らないようにしているんですけれども、日本はそれをやらない理由はなんですか」との旨の質問が行われた。

この質問に対して、茂木外務大臣は中国に対して実施している支援について詳細を説明した後に、日本が中国に入らないようにしないのかという疑問の部分に関しては「感染症の危険情報につきましては、現地の状況等見ながら累次、引き上げなどの措置をとってきたところであります。現在は湖北省につきましては『レベル3』、そしてそれ以外の地域につきましては、感染の拡大状況等々を考えて、『レベル2』という形になっております。今後は事態の推移を見ながら、この危険情報につきましては適時検討していきたいと思っています」との旨の回答を行ったのみであった。

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