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中国政府は、中国商務相とフィリピン財務相が会談した結果、総額で37億ドル 程度となる経済協力を実施する事が決定した事を発表した。
中国政府からの要請を受けて、フィリピン政府のカルロス・ドミンゲス財務相からなる代表団が22日夜から中国に訪問していた。この代表団の訪問は、昨年の10月にフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が中国に訪問した際に、中国政府が約束していた経済協力案件に関して詳細を詰める事を目的としている。この代表団は今回の訪中に関して「中国政府からの鉄道分野や発電所分野などのおける技術協力に特に期待している」との見解を明らかにしていた。
両者は協議を実施した結果、多数の協力プロジェクトを協力して進めていく事に合意した。協力プロジェクトの詳細に関しては明らかにされていないが、総額で37億ドルとなる見込みである。
ドミンゲス財務相は、この後に汪洋副首相や中国政府系企業や投資ファンドなどとの会談も実施する予定である。これらの会談では、経済協力を軸として話し合いが実施されるが、中国政府は南シナ海問題を解決するためにも、フィリピン政府への積極的な経済協力を進めていく方針である。