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日本の外務省は、内閣総理大臣補佐官(首相補佐官)である河井克行氏が11日から13日までの日程でフィリピンへ訪問する事を発表した。
河井首相補佐官はフィリピンで、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領や他の政府高官との会談を実施する予定である。日本政府はフィリピンで麻薬中毒者が増加し薬物による被害が深刻化している状況を改善するための支援を実施する方針であるため、首相補佐官は日本から現地に派遣される調査団との意見交換や保健省薬物リハビリセンター視察等も実施する予定である。
日本政府がフィリピン政府に対して薬物対策支援を実施するのは、人道的観点からの支援という面だけではなく、中国政府を意識したものでもあるとみられている。中国政府はフィリピン政府との国交を改善させるために、欧米からは批判を受けているロドリゴ・ドゥテルテ大統領の麻薬撲滅活動を賞賛する言動を行っており、フィリピンにおける麻薬厚生施設の建設などへの支援を積極的に実施しているためである。