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フィリピン大統領府の報道官は、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領がロシアからミサイルを購入すると言った事は恐らくジョークであろうとの見解を発表した。
報道官によると、フィリピン国内で活動している反政府の武装勢力とは和平に向けた話し合いを進めている状況であり、ミサイルなどの武器購入を早急に行う必要がある状況ではないとしている。そのうえで、ドゥテルテ大統領の「ロシアからの資金提供を受けたうえで、今後はミサイルなどの武装をロシアから購入する事が決定した。」との発言は、おそらく冗談で述べているだけであろうとの見解を述べた。
ドゥテルテ大統領がロシアからミサイル等の武器を購入すると9月に発表した直後には、アメリカ政府からの困惑と抗議の声が挙がっていたが、ロシア政府からの公式発表が何も行われていなかったために、実現性には疑問の声が挙がっていた。しかしながら、その後もドゥテルテ大統領は、低金利でフィリピン政府に有利な条件の貸付条件であるなどの具体的な話しを続けていたために、ロシアからの武器購入は本当の話であると認識されていた。
ドゥテルテ大統領は、先月末に「神の声が聞こえたので、今後は暴言や冗談を言う事を行わない。」との発言を行っていたが、その後の演説で「神の声なんて聞こえるわけがない。この発言を信じる人の方が頭がおかしいだろう。今後も暴言や冗談は続けていく。」と述べていた。今後はドゥテルテ大統領やフィリピン大統領府の公式声明であっても、内容を容易に信じずに疑って確認しなくてはならない状況となってしまっている。