私は私なりの考えで政治を行う、ドゥテルテ大統領

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画像提供:フィリピン政府
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フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、中国担当特使に任命していたフィデル・ラモス元大統領がドゥテルテ大統領の政策を批判し辞任の意向を示していた事に対して、辞任を許可した事を発表したが、私には私なりの考えがあり他人からの忠告はもちろん聞くが私は自分の考えに基づき行動をしていく、との見解を示した。

フィリピンの第12代大統領として1992年から1998年まで大統領を務めたフィデル・ラモス氏は、ドゥテルテ大統領からの要請に応じて南シナ海問題で緊張関係にあったフィリピン政府と中国政府の関係改善を行う事などを目的とした中国担当特使に就任していた。このラモス特使が中国に訪問し非公式協議などを実施した結果、ドゥテルテ大統領の訪中が決定し、首脳会談が実施されるとともに両国の関係が改善しつつあった。

しかしながらフィデル・ラモス元大統領は、ドゥテルテ大統領の現在の政策に対して批判する旨のコラムを地元メディアに寄稿し物議を醸していた。このコラムでは、貧困対策や外資呼び込みよりも麻薬撲滅対策を最優先としアメリカとの同盟関係を否定し破棄しようとするドゥテルテ大統領の姿勢を強く批判している。このコラムを寄稿した後も、ドゥテルテ大統領の政策への批判を続けており、先月末には自身の役割は果たしたとして中国担当特使を辞任する意向である事を表明していた。

このフィデル・ラモス元大統領の中国担当特使の辞意表明を受けて、ドゥテルテ大統領は辞任を受理し許可した事を1日に発表した。ドゥテルテ大統領はラモス元大統領の今までの行動に感謝の意を示したが、私には私なりの考えがあり他人からの忠告はもちろん聞くが私は自分の考えに基づき行動をしていく、との見解を示している。

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