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日本の外務省は、安倍晋三内閣総理大臣がフィリピン次期大統領となるロドリゴ・ドゥテルテ氏に祝意を表する書簡を送った事を発表した。なお、次期副大統領となるマリア・ロブレド氏には、岸田文雄外務大臣から書簡を送った。
フィリピンでは、5月9日に実施されたフィリピン大統領選挙においてロドリゴ・ドゥテルテ氏(Mr. Rodrigo R. Duterte) が勝利し、副大統領選挙においてはマリア・ロブレド氏(Ms. Maria Leonor G. Robredo) が勝利していた。この両者の就任をフィリピン議会が正式に発表したことから、日本政府も祝福を伝えるための書簡を送ることとなった。
安倍総理が送った書簡では、ドゥテルテ次期大統領に祝意を伝え、今後も日本政府は戦略的パートナーとして、フィリピンの発展に可能な限りの協力を行う方針である事が伝えられた。岸田外務大臣が送った書簡では、祝意を伝えるとともに、新政権においても日本政府とフィリピン政府の友好協力関係が深化される事を期待しており、両国間の関係強化に全力を尽くす考えが伝えられた。
フィリピン旧政権のアキノ大統領は、親日・親米であった事からも日本の天皇陛下のフィリピン訪問を実現させており、日本政府との関係も非常に友好的なものとなっていた。ドゥテルテ次期大統領は親中派であり、南シナ海問題も中国政府との経済協力により解決する方針であるため、日本政府とフィリピン政府の現状の友好関係が維持出来るかは不透明である。