南シナ海問題で仲裁裁判が開始、中国は裁判を無視

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画像:オランダのハーグの常設仲裁裁判所より(7月に実施された裁判の様子)
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フィリピン政府は、南シナ海の領有権問題で中国政府と争っていることに関して、オランダのハーグの常設仲裁裁判所で24日から口頭弁論を開始したことを発表した。

フィリピン政府の発表によると、この裁判にはフィリピンからデルロサリオ外相などの代表団が参加している。この裁判におけるフィリピン政府の主張は、中国政府が主張している「九段線」に関しては、歴史的根拠に欠けていて不当なものであり到底受け入れられるものではない。昔の明の時代の地図などを参照しても、現在の中国政府が主張している「九段線」を証明する証拠は存在しておらず、様々な観点から考察しても、中国政府の主張は認められるものではない。この「九段線」はフィリピンの漁業や資源探索などを脅かすものであることからも、中国政府は「九段線」を即刻取り下げるべきである。

中国政府はこの裁判に参加していない。中国外務省の洪磊報道官は25日の定例記者会見において、フィリピン政府は中国政府の領土と海洋における正当な権利を否定しようとしているものであり、この裁判には参加出来ないし結果を受け入れることもない、との旨の見解を示している。

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