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日本政府はフィリピンのミンダナオ和平支援を以前より実施しており、草の根・人間の安全保障無償資金協力として総額150億円以上の支援を実施している。在フィリピン日本国大使館は、この支援の一環として実施していた「バンサモロのための研修施設整備計画」が完了したことにともない、引き渡し式典を実施したことを発表した。
この支援は2012年度に121,917米ドル(約1,500万円)が供与されており、バンサモロのための人材・能力開発研修機関であるバンサモロ開発庁の研修施設を整備することを目的として実施された。また、効率的で質の高い研修を継続して実施できるよう、施設には約50名を収容可能な宿泊施設を備え、研修に必要な備品も整備された。日本大使館としては、この施設で行われる能力向上研修の実施により、バンサモロの人々が生活の安定と安全を実現する能力を構築することを期待して支援を実施している。
実施された式典では、日本政府からは外務省国別開発協力第一課長および経済公使が参加し、フィリピン側からはバンサモロ開発庁の議長を始めとして、副市長、国際監視団長などの関係者が出席した。