日本はフィリピンのミンダナオ和平への支援を継続

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画像提供:外務省
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フィリピン政府は、国内のイスラム過激派のモロ・イスラム解放戦線(MILF)との武力衝突を繰り返していたが、2001年からマレーシアなどの近隣諸国の仲介を受けて停戦に向けて調整を進めていた。日本政府も和平に向けた各種活動を支援しており、これらの支援を受けてフィリピン政府およびMILFは2014年3月に「包括和平合意」に署名し、両者は正式に和平への道を歩んでいる。日本の外務省は、このMILFの解放戦線議長から日本の岸田外務大臣向けの表敬訪問を受け、その際に日本の今までの和平支援に対する謝意表明を受けたことを発表した。

この発表によると、MILF議長は6月20日に開催された「アジアの平和構築と国民和解,民主化に関するハイレベル・セミナー」に参加するために訪日しており、この際に岸田外務大臣に向けての表敬訪問が実施された。

岸田大臣からMILF議長へは、MILF兵士の退役・武装解除の開始を歓迎し、ミンダナオ地域における恒久的な平和が実現されるよう、議長の強いリーダーシップを引き続き期待する旨が伝えられた。また、日本政府は新たな自治政府(バンサモロ)の発足を見据えて、新たな支援を実施し、今後ともミンダナオ和平支援を継続していく考えを伝えた。

ムラド議長から岸田大臣へは、今回のセミナーへ招待されたことに感謝の意が伝えられ、2011年8月のアキノ大統領と同議長との成田会談の仲介などの、これまでの日本の和平支援に対する深甚なる謝意が伝えられた。また、MILFとしての和平実現への継続的なコミットメントの表明が行われた。

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