日本はフィリピンに巡視船用発電機等を供与、7.1億円の無償資金協力

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日本政府は、フィリピン政府に対する無償資金協力として、「巡視船用発電機の供与による海上法執行の能力向上支援」と「医療器材の供与によるバンサモロ地域における保健サービスの向上支援」を実施する。

「巡視船用発電機の供与による海上法執行の能力向上支援」は、供与額2.1億円の無償資金協力として実施される。フィリピン沿岸警備隊は海上法執行業務を遂行するために巡視船を運用しているが、当地では係留先の岸壁に電源が整備されておらず、係留中も船内発電機を過度に使用し、これによって故障を誘発しているため、巡視船の稼働率を向上させるためには、船内電源の負荷軽減が主要課題となっていた。そのため、可搬式発電機を供与することにより、フィリピン沿岸警備隊の巡視船稼働率及び海上法執行能力の向上を図ることなどを目的とした支援を実施する。

「医療器材の供与によるバンサモロ地域における保健サービスの向上支援」は、供与額5.0億円の無償資金協力として実施される。フィリピン南部ミンダナオ島のバンサモロ地域は長年続いた紛争の影響で開発が遅れており、医療分野についても、基礎的な医療機材が未だ不足していることから、この地域では十分な医療サービスが提供できていない状況であった。そのため、基礎的な医療器材を供与することにより、当該地域における新型コロナウイルス感染症による影響の緩和と保健サービスの向上を図ることなどを目的とした支援を実施する。

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