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岸防衛大臣とデルフィン・ロレンザーナ比国防大臣は、日比防衛相会談を4月7日に実施した。
今回の会談では、両大臣は「安全保障環境・地域情勢」「二国間協力」「多国間協力」に関しての話し合いを実施した。
「安全保障環境・地域情勢」に関しては、ロシアによるウクライナ侵略、東シナ海・南シナ海を含む地域情勢について意見交換を実施した。岸大臣からは、今回のロシアによるウクライナ侵略は、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為であって、断じて容認できない旨を述べた。両大臣は、力による一方的な現状変更を、インド太平洋、とりわけ東アジア・東南アジアで許してはならないとの認識で一致した。ミャンマー情勢に関しては、岸大臣は、ASEANの取組みを最大限に後押しする考えである旨を述べ、両大臣は現下の情勢の打開に向け、引き続き緊密に連携していくことで一致した。
「二国間協力」に関しては、今までの両国の安全保障面での連携の深化を歓迎するとともに、共同訓練等の協力を一層推進することで一致した。また、両大臣は、一昨年決定した警戒管制レーダーの移転に関して、着実にプロセスが進んでいるとの認識を共有し、防衛装備・技術協力を更に推進していくことで一致した。
「多国間協力」に関しては、ASEANの「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」と、日本の「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」が、多くの本質的な原則を共有していることを確認しました。